スキップフロアの魅力を余すところなく引き出す間取り

2階建て住宅のこの家は、スキップフロア構造の玄関が特徴的な間取りプランです。中2階に位置するスキップフロア玄関のドアを開けると、三角屋根の勾配そのままに広がる吹き抜け天井と、1階へと続く下がり階段が目に飛び込みます。このスキップフロアの空間デザインは実に個性的で、訪れる人は「この家の間取りはどうなっているんだろう」という興味を抱かずにはいられません。また、スキップフロア玄関はこの家のシンメトリーな間取りの中央にレイアウト。家全体の左右上下の中央にレイアウトしたスキップフロア玄関は、人の出入りに気が付きやすいというメリットがあります。「スキップフロア玄関は子供が帰って来た時に必ず顔が見えて安心だから」と奥様。スキップフロアには目線の高低差を利用して視界を分離できるというメリットもあります。壁で間仕切りされた廊下スペースが不要で、リビングダイニングや子供部屋などの居室を広く開放的にデザインできるのもスキップフロアの魅力です。

２階リビングも和室もキッチンも吹き抜け広がる間取り

3LDKのこの家は、2階リビングの間取りです。2階はリビングダイニングだけでなく、キッチンや和室までも、三角屋根の天井高いっぱいに吹き抜けが広がる開放感あふれる大空間設計です。吹き抜けに走る梁は2階リビングのアクセント、梁にはハンモックやブランコを吊してインテリアアイテムとして楽しむこともできます。スキップフロアの玄関を挟んで反対側には、ご主人様こだわりの和室をレイアウト。和室の床を高くしてインテリアの邪魔をしない床下引き出し収納を確保。中央の畳2枚を外すと掘りごたつに、さらに全ての畳を外すとフローリング床になるというアイデアいっぱいの和室です。和室には間仕切り壁や襖を付ける代わりに、ロールスクリーンを上手に活用。梁に取り付けたロールスクリーンが、ほど良い目隠しになっています。和室から上を見上げると、そこは屋根裏部屋のようなロフトスペース。構造材の根太を工夫して作られた本棚がある屋根裏部屋は、お子様が大きくなるまではご主人専用の漫画喫茶に。